2012/03/29

第2回DevLOVEターミナル勉強会に行ってきました

前回 に引き続き、第 2 回のターミナル勉強会に参加してきました。

第 1 回では主にターミナルマルチプレクサと zsh の紹介。タイトルを見て分かるとおり、今回は日常的によく使うであろうコマンドを *_history からピックアップして紹介という趣旨のようです。楽しみです。

誰得コマンド&オプション35連発

はじめは @yoozoosato さんのセッション。.zhistory から使用頻度が少ないけど役に立ちそうかも知れないものを厳選して 1個/1分 というハイペースで紹介。

nl
less -N
less; F
less; V
df
df -h
df -l
ps -w
wget --random-wait
wget --spider
tcpflow
cd -
ls -lh
ls -lT
ls -lt
head
open -R
open -g
sed -i
cp -p
file -I
tar -p
tar -j
fc
zcat
zgrep
bzcat
bzgrep
wc
cal -y
chown
su -
gtags
screen; :kanji
nmap
紹介されたコマンドは Mac OS X Snow Leopard で動作確認されたもので、ほとんどの UNIX ライクなシステムであればすぐに試せます。tcpflow(Homebrew/MacPorts)や open(OS X)など私はあまり使ったことの無いものもあり新鮮でした。

wget の --spider は知りませんでした。 --random-wait と組み合わせて、サーバに負荷をかけすぎない程度にファイルを収集したいときに活用したいと思います。tcpdump より便利らしいけど(いつもは wireshark を使ってしまって)利用頻度が少ないと仰ってた tcpflow も試してみようと思います。zcat や zgrep は圧縮系のコマンドを入れると一緒に入りますね。最近のだと xz に入っている lzcat や xzgrep なんかがありますね。といっても普段よく使うのはやはり gzip 関連のコマンドですが。。。

screenの :kanji は知りませんでした。私はいつも :encoding で任意のものに切り替えていますが、選択肢は多い方がいいですね。

LL 系 Web 開発三種の神器として、Editor/Browser/Terminal を挙げられていました。この単語を聞くたびに私はこの記事を思い出します。おもえばこれに憧れてこの頃から本格的に GNU Screen を使い出したのでした。

カジュアルにターミナルを

つぎは @masasuz さんのセッション。こちらも .zsh_history からピックアップしたよく使うコマンドの紹介。

前回に引き続き rst な資料はカッコイイですね。grep については様々なオプションについて説明されていました。どれも「あるある」と思ってお話を聞いていました。

関係ないですが vim でバイナリ編集( xdd )のところでは、休憩時間に私のとなりに移動されてきたある方のアイコンが浮かびました。

SSH Tips & Tricks

つづいて @nobu666 さんのセッション。ssh コマンドに特化した貴重な発表。ssh-agent や多段 ssh など、とても実践的なものでした。こちらも「あるある」と思いながら聞かせていただきました。

ProxyCommand で指定する GATEWAY のところは ssh の -W オプションもそうですが、私はよく connect コマンドを使います。最近は SOCKS プロキシではなく HTTP 認証プロキシを使う必要が出たので、corkscrew をメインに使っています。

ssh はポートフォワードで何でもできますので、管理者によって使用が制限されている環境もあるかも知れませんが、DynamicForward と proxy.pac を組み合わせると利用の幅がさらに広がります。ssh_config(1) を一通り眺めて可能性を探るのも面白いです。

ライトニングトーク

定刻よりやや早めに終わろうとした頃、

  • 小笠原さま「お客様の中に、@ShougoMatsu さまはいらっしゃいませんか~」
  • (隣に座っている)@Shougoさん「あ、はい私ですが。。。」
  • 「!?」
一連のツイートが小笠原さまの目にとまり、まさかの @ShougoMatsu さんによる vimshell のライトニングトーク。

冒頭、Ubuntu 端末の外部出力が上手くいかなかったところ、経験豊富な @hyoshioka さんの的確なアドバイスによって速解決。そして vimshell によるめくるめく補完の世界を @Shougo さん独特の語りで紹介。初めてお見かけしましたが、普段 TL でみるそのままでしたw スゴク便利であろう操作をしていることは感じ取れたのですが、端末の文字サイズが通常のままだったのと、語る速度の速さが相まって理解が追いつきませんでした。。。

私はまだ vimshell を使うほどには vim を使いこなせていませんので、もうしばらく GNU Screen と zsh を使いこなせるようになってから試してみようと思いました。

おわりに

コマンドの数あるオプションは man や --help 、 -h 等で表示されるヘルプを見て試して覚えるのが基本ですが、なかなか覚えられませんよね。GNU-style --long-options とその省略形の組合せで効率よく覚えたいですね。そもそもどんなコマンドがあるかわからない!という向きには今回のセッションは大変参考になったのではないかと思います。

前回に引き続き、ターミナルというニッチ?なテーマで勉強会を開催して頂き、個人的に大変楽しめました。運営の皆さん、登壇者の皆さん、ありがとうございました。次回も是非参加させていただきたいと思います。

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