ここのところ普段使っている MacBook Pro Late 2008 の動作が重いと感じる事が多く、いつも熱々でファンの音もうるさいし SSD に替えようかなー、などと思っていたタイミングで Apple WWDC 2012 における next generation の発表。new iPad に慣らされてしまった自分にとって今回の SSD 化した Retina モデルを買わない理由を見つけることはできませんでした。MacBook Air 11" Late 2010 を設定した時のことを忘れてまた調べる事になってしまったので、ここにまとめておきます。
構成
6/12 夜中に以下の構成でポチって、6/30 に手元に届きました。
- 2.7GHz Quad-core Intel Core i7
- 16GB 1600MHz DDR3L SDRAM
- 512GB Flash Storage
- バックライトキーボード (US)
- Apple Thunderbolt to Gigabit Ethernet Adapter
- AppleCare Protection Plan for 15 MacBook Pro
OS X 設定
(8/25 Mountain Lion にあわせて環境設定メニューの一部を修正しました)
トラックパッド
MacBook を使う理由はトラックパッドの操作性につきるので、この設定は一番はじめに行います。
- システム環境設定>トラックパッド>ポイントとクリック
- 「タップでクリック」
- システム環境設定>アクセシビリティ
- マウスとトラックパッド>トラックパッドオプション
- ドラッグを有効にする「ドラッグロックあり」
- ズーム機能
- 「スクロールジェスチャと修飾キーを使ってズーム」をチェックして「⌃ Control」を選択
- マウスとトラックパッド>トラックパッドオプション
キーボード
日本語入力はアプリごと、Spotlight より Emacs のマークを優先、ファンクションキーはその機能を呼び出す時に押すほうが好み、A の左は Control、ダイアログ内の操作対象選択もキーボードで、ということで以下設定。
- システム環境設定>言語とテキスト>入力ソース
- 「入力ソースのオプション」を「書類ごとに異なるものを使用」
- システム環境設定>Spotlight>検索結果
- 「Spotlightメニューのキーボードショートカット」を「⌥ スペース」に変更
- システム環境設定>キーボード
- キーボード
- 「F1、F2などのすべてのキーを標準のファンクションキーとして使用」
- 「装飾キー」で「Caps Lock (⇪) キー」を「⌃ Control」に変更
- キーボードショートカット
- フルキーボードアクセス:「すべてのコントロール」に変更
- キーボード
ディスプレイ
標準で設定できる最大解像度の 1920x1200 では自分には小さく感じたので、その一つ下の 1680x1050 を設定。
Mission Control
OS X Leopard における Spaces の操作感が好きなのでそのように変更。
- システム環境設定>Mission Control
- 「Dashboard を操作スペースとして表示」のチェックを外す
- 「最新の使用状況に基づいて操作スペースを自動的に並べ替える」のチェックを外す
- 「キーボードとマウスのショートカット」「ホットコーナー」のキー割り当てを次のように変更
- システム環境設定>キーボード>キーボードショートカット
- Mission Control の「デスクトップ n への切り替え」をチェック
スクリーンキャプチャ
デスクトップが散らかるのは嫌いなので保存先を ~/Pictures/ScreenShot に変更します。
$ mkdir ~/Pictures/ScreenShot $ defaults write com.apple.screencapture location !$
あと影もいらないので無効にします。
$ defaults write com.apple.screencapture disable-shadow -bool true
変更した設定を反映させるために SystemUIServer を再起動します。
$ killall SystemUIServer
(⌃ control
+)⇧ shift
+⌘ command
+4
で範囲指定する際にスペースを押すとウィンドウ単位で選べるんですね。いつも気を遣って選択してクリップボードに送り込み、Gimp で取り除いてました。。。たまに調べると新たな発見があります。
Finder
あまりないですが、たまに Finder を終了したいときがあるので可能にしておきます。
$ defaults write com.apple.Finder QuitMenuItem -boolean true
アプリケーション
ブラウザ(Firefox/Google Chrome/Opera)とかビュアー以外にパッケージとしてインストールしたものを列挙します。
- ATOK 2012 (ATOK Passport)
- Microsoft Office:mac 2011
- Remote Desktop Connection Client
- LibreOffice
- KeyRemap4MacBook
- Dropbox
- Growl (App Store) / GrowlNotify
- The Unarchiver (App Store)
- UBClock (App Store)
- 日めくり
- MenuMeters
- iTerm2
- Xcode (App Store)
- XQuartz
- GIMP
- Wireshark
- Java SE Development Kit 7
- Eclipse
- Oracle VM VirtualBox
- Oracle SQL Developer
メニューバーの非表示
OS X Lion から導入されたフルスクリーンの動作は好きになれませんが一行でも多く表示したいという思いはあります。そのためデスクトップの割り当て先を固定したよく使うアプリケーション(Firefox や Thunderbird、iTerm など)についてはメニューバーを非表示にするために個別に以下を実行します。
$ sudo defaults write /Applications/Firefox.app/Contents/Info LSUIPresentationMode -int 4 $ sudo chmod 0644 /Applications/Firefox.app/Contents/Info.plist
Retinaディスプレイ対応 (7/7 追記)
Retina ディスプレイモデルを使っていて悲しいことは、OS 標準アプリケーションのテキスト描画の美しさに慣れてしまうと、対応していないアプリケーションで非常に残念な気持ちになってしまうことです。
そのうち対応版が出るだろうと思っていますが、Info.plist をいじるだけで対応可能らしいことが分かりました。
さっそく defaults コマンドで Firefox/Thunderbird を Retina 対応させてみました。最後の touch が大事です。これをやらないと Info.plist のキャッシュがクリアされないようです。30分悩みました。$ defaults write /Applications/Firefox.app/Contents/Info NSHighResolutionCapable -boolean true $ touch /Applications/Firefox.appスクリーンショットを撮るまで気づきませんでしたが、テキストのみならず UI その他も対応されるんですよね。(あたりまえか)
UNIX アプリケーション
「美しい GUI を備えた UNIX 端末」として OS X を使っているでここからの設定が本題。
Homebrew
公式手順通りにインストール。Installation · mxcl/homebrew Wiki
$ /usr/bin/ruby -e "$(/usr/bin/curl -fsSL https://raw.github.com/mxcl/homebrew/master/Library/Contributions/install_homebrew.rb)"あとはコンパイルやリモートアクセスなど端末操作でよく使うものを導入。他に足りないものは気づいたら適当に入れます。三種の神器は最新版をビルドします。(エディタ:vim/シェル:zsh/ターミナルマルチプレクサ:GNU Screen)
- autoconf
- automake
- corkscrew
- fontforge
- git
- global
- htop
- lv
- pv
- rlwrap
- tiger-vnc
- tmux
- vim
- w3m
- wget
- zsh
$ curl -L https://raw.github.com/gist/721952/a5c206f35b9786dc517db24cd5412813d3a8dd75/vim.rb -o /usr/local/Library/Formula/vim.rb $ sed -i -e "s/version '7.3.[1-9][0-9][0-9]/version '7.3.584/" !$ $ brew install --force vim --with-features=huge --enable-interp=perl,python,rubyzsh インストール後はデフォルトシェルを /usr/local/bin/zsh に変更します。
$ sudo sh -c 'echo /usr/local/bin/zsh >> /etc/shells' $ chpass -s /usr/local/bin/zshGNU Screen は 野良 Formula を書いていましたが更新が面倒になってきたのでオレオレパッチを当てたものを ~/local 以下に入れています。
Emacs 24.1
普段は端末で vim ばかり使っていますが、Emacs も少しは使えないとまずいだろうなーと心のどこかで思っているので OS X でのメモとかブログ下書きなどには Emacs を使うようにしています。長いこと Carbon Emacs パッケージ を使っていましたが、Spaces 対応とかを考えるとそろそろ Cocoa ネイティブのものが欲しいなー考えていました。GNU Emacs For Mac OS X が候補に挙がりましたが、ATOK との連携などを考えて以下サイトに従って self-contained バイナリをビルドして使っています。
EMACS_VER=24.1 curl -O http://ftp.gnu.org/pub/gnu/emacs/emacs-${EMACS_VER}.tar.gz svn co http://svn.sourceforge.jp/svnroot/macemacsjp/inline_patch/trunk inline_patch tar xvfz emacs-${EMACS_VER}.tar.gz cd emacs-${EMACS_VER} patch -p0 < ../inline_patch/emacs-inline.patch ./configure --with-ns --without-x make bootstrap make install cp -rp nextstep/Emacs.app /Applications/
Ricty
iTerm や Emacs のフォントはこれを使用しています。数字のゼロ、アルファベットの Q 、全角スペースの可視化などが気に入っています。
おわりに
ブラウザとメール、端末操作が中心の使い方ではオーバースペックかも知れませんが、iTerm や Emacs のテキストが鮮明に描画されるようになったという事だけでも Retina モデルを選んで正解だったな、と自分に言い聞かせています。
それにしてもパッケージはまた一段と簡素に、そして小さくなりましたね。
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