12月8日〜9日に開催された Oracle Cloud Days Tokyo 2015 と Oracle DBA & Developer Day に参加しましたのでその雑感。それと公開されたセッション資料のダウンロードについて。
都合により参加したのは DDD の開催される 12月9日で以下のセッションを聴講しました。
- D2-1L Platinumが語る! クラウド/ビッグデータ基盤を支える最新テクノロジーの実践
- D2-6A データベース・インフラの管理を徹底的に楽にする Oracle Database Appliance
- D2-1B Oracle Database 12c最新情報 ~Maximum Availability Architecture Best Practice~
- D2-6C 高速マシンはExadataだけじゃない!SPARC M7を搭載した Engineered System(SuperCluster)がもたらす価値とは
- D2-5D 加速するビジネスのリアルタイム化を強力に支援するビジュアル・ストリーミング
- A1 シバタツ流! 無料のオラクル純正開発ツールで、データベース・システムの開発効率を改善しよう!
- C2 Node.jsとデータベース・クラウドで今すぐ試せるIoTスモール・スタート
D2-1L Platinumが語る! クラウド/ビッグデータ基盤を支える最新テクノロジーの実践
株式会社富士通北陸システムズのランチセッション。
まい泉弁当いただきます pic.twitter.com/yXPxNngWwu
— Kazuhiro YOSHIKAWA (@yoshikaw) 2015, 12月 9
いくつかの事例の課題を解決する Oracle Database の機能について紹介。
- RDBMS と DWH 専用機の混在を RAC と Database In-Memory で可用性、応答性能向上
- ダウンタイムを最小化して移行するための Oracle GoldenGate
- データ暗号化/伏字化、職務分掌、素製SQLの検知/証跡管理などを包括的に提供するサービスの紹介
D2-6A データベース・インフラの管理を徹底的に楽にする Oracle Database Appliance
『Engineered System の末っ子』こと Oracle Database Appliance の紹介。
- Oracle Database Appliance FAQ:よくあるご質問 (オラクルエンジニア通信 - 技術資料、マニュアル、セミナー)
- Oracle Database Appliance - データベース基盤 | アシスト
- Oracle Database Applianceのご紹介(詳細) (p51)
高速なDiskの外周にデータファイルを配置、内周にはアーカイブログを配置(約1.5倍の性能差)
D2-1B Oracle Database 12c最新情報 ~Maximum Availability Architecture Best Practice~
Oracle のベスト・プラクティスのブループリントの MAA とそれを構成する要素の一部(ASM、Data Gurad、RMAN、RA、Flashback Database)を凝縮して紹介。
- しばちょう先生の試して納得!DBAへの道
- 製品情報 - Oracle Maximum Availability Architecture
- Exadata Database Machine MAAベスト・プラクティス
- Data Guard Standby 側での REDO 適用が並列実行できるように
- Active Data Guard の Standby 側で In-Memory Database できるように
- PDB 単位で Flashback Database できるように
D2-6C 高速マシンはExadataだけじゃない!SPARC M7を搭載した Engineered System(SuperCluster)がもたらす価値とは
Intel サーバしか扱ったことがないので、SPARC 情報を聞いてきました。
- Serucity in Silicon: Silicon Secured Memory: メモリ領域に書き込めるプロセスを制限。End-to-End の暗号化。
- SQL in Silicon: 単純作業は専用のクエリ高速化エンジンで実行。第1弾は In-Memory 処理
- Capacity in Silicon: 圧縮したデータを圧縮したまま処理できるような高速処理
D2-5D 加速するビジネスのリアルタイム化を強力に支援するビジュアル・ストリーミング
Oracle Stream Exporer と言う製品の紹介とデモンストレーション。
ビジュアル・ジオストリーミングは現在開発中とのこと。 最近 Elasticsearch と Kibana によるログの可視化を調査しているのでデモンストレーションはとても参考になりました。A1 シバタツ流! 無料のオラクル純正開発ツールで、データベース・システムの開発効率を改善しよう!
アジェンダにある SQLcl と言う単語を見つけて聴講を即決。シバタツさんならではの実用的な TIPS やこだわりが散りばめられていたセッションでした。
- 目次 - Oracle Database Application Express 2日で開発者ガイド リリース4.2 for Oracle Database 12c
- LISTAGG - Oracle Database SQL言語リファレンス 12cリリース1 (12.1)
APEX で実装されている Oracle Live SQL は、ブラウザから SQL を実行するだけではなく、SQL の書き方のチュートリアルも検索できるので、使ってみようかなと思いました。
SQLcl については先日記事を書きましたので興味のあるかたはどうぞ。
C2 Node.jsとデータベース・クラウドで今すぐ試せるIoTスモール・スタート
Node.js での WebSocket プログラミングで、会場でのインタラクティブなクイズや扇風機のスイッチを入れるデモンストレーションはとても楽しめました。サーバレスアーキテクチャの構成例として、Oracle Database Cloud に API エンドポイントを設けて、静的なコンテンツは Dropbox で配布する、というのはなるほどなと思いました。
Oracle Database も 12.1 から JSON をサポートするというのは知りませんでした。XMLType 型の SecureFiles LOB の派生かなと思いましたが BLOB のようですね。- Oracle Database 12c (12.1.0.2)の21個の新機能をご紹介します (Oracle Technology Network Japan Blog)
- JSON in Oracle Database - XML DB Developer's Guide
セッション資料のダウンロード
今回のイベントではセッション資料のダウンロードが数日後に案内されてその早さに驚きました。
しかし DDD は一括ダウンロード用の zip ファイルも用意されていますが、Cloud Days のほうは個別にポチポチしなければならないようです。そこで前回みたいに wget で一括取得しようと思いましたが index.html にはそれらしいリンクはありません。
% curl -s http://www.oracle.co.jp/campaign/clouddays/2015/download/index.html | grep pdf %ムムム、と思って少し調べてみると、JavaScript で API サーバからセッションのデータを JSON で取得してそれを使って描画しているようですね。 API サーバに渡すパラメータ(
place
)でセミナー後(tokyo_after
)に返す値を変えて、資料ダウンロード可能なものについてはリンクが表示されるようになっているみたいです。これならいちいち長大な HTML を書き換えなくてもメンテナンスが楽ですね。
さて API サーバからは JSON が返ってくるので、必要な情報(セッション番号)さえ取得できれば資料 URL が組み立てられます。シェル芸で頑張る時間が無かったので JSON の操作は jq コマンドで楽します。
% brew info jq brew info jq jq: stable 1.5 (bottled), HEAD Lightweight and flexible command-line JSON processor https://stedolan.github.io/jq/ /usr/local/Cellar/jq/1.5 (17 files, 984K) * Poured from bottle From: https://github.com/Homebrew/homebrew/blob/master/Library/Formula/jq.rb ==> Dependencies Build: bison ✘ Required: oniguruma ✔以下のコマンドラインを実行するとカレントディレクトリに 68 個の PDF ファイルがダウンロードできます。(なぜか D1-1L だけ download 要素が配列になっているので jq のフィルタがいまいちですが) ファイル名は小文字なので tr コマンドを使わず
ascii_downcase
を使ってみました。jq 便利ですね。
% wget -O- 'http://111.89.201.10/ocd2015/getsession.php?place=tokyo_after' | jq --raw-output '.ses[] | select(.download == "true", .sesnum == "D1-1L") | "http://www.oracle.co.jp/campaign/clouddays/2015/download/pdfs/clouddays2015_" + .sesnum + ".pdf" | ascii_downcase' | wget --wait=2 --continue --input-file=-ダウンロードしたファイルを iBook に放り込んでみると、ムムム。DDD のほうは著者が分かりやすいですが、もう一方はファイルの属性からは資料が判断できません。 ならばと、ファイル名変更ついでに前回の記事で使用した exiftool を使って PDF のいくつかの情報を更新します。
% wget -O- 'http://111.89.201.10/ocd2015/getsession.php?place=tokyo_after' | jq --raw-output '.ses[] | select(.download == "true", .sesnum == "D1-1L") | .sesnum + "." + .category + "." + .subject' | while IFS=. read sesnum category subject; do s=$(echo $sesnum | tr "[:upper:]" "[:lower:]"); fn=$(echo $subject | tr -d "/"); exiftool -title="$subject" -xmp:keywords="$category" -xmp:description="Oracle Cloud Days Tokyo 2015" -lang ja -progress ./clouddays2015_${s}.pdf -o "./renamed/${sesnum}-${fn}.pdf"; done
- カレントディレクトリ以下に
renamed
と言うディレクトリを作成してそこに変換後のファイルを作成 - PDFのタイトルにセッションタイトル(
subject
) - PDFのサブタイトルに固定文字列
Oracle Cloud Days Tokyo 2015
- PDFのキーワードにセッションカテゴリ(
category
) - PDFのファイル名を
{セッション番号]-{セッションタイトル}.pdf
とします(ただし/
は削除) - PDFの作成者は、
speaker
から名前だけを抽出するワンライナーを考える時間が無かったのでスキップ(しかし PDF セキュリティ?かなにかで更新できなかった)
おわりに
今年のイベントはクラウド全面押し?なためか DBA & Developer のセッションが2コマしか受講できなく残念でしたが、すぐにセッション資料が公開されましたのでセッションの復習、参加できなかったセッションの情報を確認して何かに役立ててゆければと考えています。
0 件のコメント:
コメントを投稿