Linux サーバ管理などを長くしているので、vim の使用歴はそこそこあるのですが、プラグインを入れたり設定をカスタマイズすることに本腰をいれ始めたのはここ数年。ブログなどで拝見するあの方この方が参加する気になるイベント、ujihisa.vim#3 に参加してきました。
はじめは @kaoriya さんの vim-jp の紹介と活動内容の報告から。vim について何かを調べようとするときには必ずお世話になる vim-jp。設立からほぼ 1 年経ったそうです。ドキュメントが豊富な vim において、ほぼ最新の翻訳ドキュメントが提供されています。Vundle で vim-jp/vimdoc-ja を clone して利用させて頂いており、何か機能を調べるときにはとても助かっています。月刊 Vim マガジンでは vim の最新動向が手軽にわかりますし、vimrc 読書会では vim 上級者による vim の設定やプラグインなどの話題はとても参考になります。
@basyura さんの TweetVim の紹介セッション。1年前の Vim Advent Calendar 2011 で Ver 1.0 を発表して以来、着実に進化してきた数々の機能の紹介とセッション中での最新版の公開。CUI で Twitter を使ったことはありませんでしたが、是非とも試してみたくなりました。
@thinca さんの vital.vim の紹介セッション。unite.vim を使っているので更新ファイル中にこのモジュール名を見かけることがあったり、vimrc 読書会のログでは .vimrc で vital を使うのはちょっと重い?というような会話を見て何だかよくわかっていませんでしたが、複数バージョンにも対応した vim のライブラリだそうです。git のハッシュ値を使ってバージョン管理をしているらしく、構成ファイルだけをコピーしたのでは使えず、git clone した物でないと駄目だそうです。ライブラリを使おうと思うほどに vim script は書けませんが、他の言語にあるようなライブラリがモジュールとして揃っていくと便利そうですね。
@ujm さんの neosnippet.vim の紹介セッション。本日のイベントのためにカナダから来日されたとのこと。プレゼン用の vim プラグイン(showtime.vim)を紹介する予定だったみたいですが、うまく動かなかったとのことで neosnippet.vim を紹介されていました。vim でスニペットは使おうと思ったことはありませんが、デモで vimshell と neosnippet を使っての素早い操作を見ていると、GNU Screen+zsh で満足している私としても作業効率化のために試してみたくなりました。あとゲームで○○クラフトと付くのはハマって大変なことになるそうなので止めておこうと思いました。プロジェクターへの HDMI 出力まで一苦労され、デモで vim が消えたりクラッシュしたりといくつかハプニングがありましたが、とても参考になりました。
匿(完全匿名主義)さんのセッション。vim のマクロ機能を使った文字列置換など、ごく一般的?な解説で始まったかと思えば、マクロの再帰呼び出しと条件分岐を組み合わせての Brainf*ck の実装。マクロ文字列は毎回手で打つ必要があるので、それを簡略化するために tmux の send-keys を使って文字列を送り込む仕組み。さらにそれを nvi でも実装。nvi では新規バッファ作成時に一時ファイルを生成するらしく、頻繁に作成と破棄を繰り返すこの Brainf*ck 処理で I/O Wait 対策を施したとのこと。すごいものを見せてもらいました。アノニマス仮面(¥500)をつけて、誰もついて行けないくらいの勢いでしゃべり通した、本日いちばん衝撃を受けたセッションでした。マクロはしばらくお腹いっぱいです。。。
- 『マクロ漁船に乗ろう』 [OpenDocument Presentation 344p]
- マクロ漁船について発表する人への反応 - Togetter
@rbtnn さんの Hexript の紹介セッション。バイナリをフリーフォーマットで編集することが出来るプラグインの紹介。バイナリファイル中にあるメッセージなどをフリーフォーマットで手軽に編集するために作成されたとのこと。バイナリを編集する、というニーズはいまのところあまり無いですが、Vinarise との相互変換なども出来るようです。
@deris0126 さんのセッション。vim のカーソル移動の効率化について。縦方向、横方向、いくつもありますがそれらを丁寧に解説。カーソル移動系プラグインの紹介のなかで、ご自身が作成された columnjump のデモがありましたが、「縦方向の w b のような」感覚でパラグラフを移動できるのは便利そうだなと思いました。デモ画面の配色や list 設定などが黒を基調にして綺麗だなと思いました。
@ShougoMatsu さんの NeoBundle の紹介セッション。unite.vim や VimFiler など、最近のマニュアルはすべて英語に統一されている中での日本語による機能紹介はとても参考になりました。プラグインの管理には Vundle を使っていますが、さっそく乗り換えてみようと思いました。歌がなくても、きっちりネタを仕込んでくるところは流石です。いつものつぶやきのまんまですね。少しもブレていません。
vim オンリーのイベントに参加したのは初めてでしたが、とても楽しめました。次回もまた参加したいと思います。今回紹介されたプラグインを導入して vim 戦闘力を少しでも高めたいなと思いました。
今年のこのイベントも要注目ですね。
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